
書体マニアなんだし、持ってるフォントをレビューしてみよう、と思いまして…。シリーズっぽくタイトルを打ちましたが、今後もちゃんと続けるかは未定です。
さて
このエントリでは、先日購入したイワタの書体、「イワタ明朝新がな」を見てみます。
これは公式の書体リストからも消えて、LETSでの提供もない絶版フォントのはずなんですが、一箇所だけ買える所がありました。なので、そのうち絶滅してしまう気がして、保護という名目で購入。とは言えそんなにお金もないので、買ったのは「中細」と「特太」の2ウェイト。リュウミンで言うとLとEB相当。
どこかのニュースのテロップで見たことがある以外露出もなく、ネット上にもまともに言及もないし画像もないので、DTP関係の人向けにどんな書体なのかちょっとまとめます。
買い方
ヨドバシ.com | フォント
ダウンロード販売。Windows版ttc(TrueType)のみ。ただし最近のMacでも一応インストールできる。
どんな書体か
タイトルも同書体で組んでますが、まずは見本帳みたいに組んでみます。

参考までに、Macのバンドル書体のヒラギノも。

比較すると、岩田の方が柔らかい感じ。ただ、横組にするとちょっとラインがガタつくかなあ。
中細は文庫本や新書系の組み方に向いていると思う。特太は優しい感じを出したい広告向きかな。
かな
全体的に本蘭明朝に似てる気がします。デザインした人が同じなのかも。

(上が岩田明朝新がな、下がヒラギノ)
あとは「て」が大きくて、半円を描く部分が大きく反っている癖がありますね。個人的には「た」のデザインが好き。
漢字

懐は標準~狭め。中細は本文向けの角の立ったエレメントだけど、特太はウロコ等が丸く、アナログ感のある曲線が見られます。書体名が「新がな」なので、漢字は多分イワタ明朝の流用だと思います。
ディスプレイで見る
Firefoxのプラグイン、Stylishでブラウザフォントに設定し、line-height(行間)を150%に設定したものです。

細いので若干見づらい。
個人的な感想
写研もデジタルフォントに参入することだし、物好きじゃない限り変な買い方をしてまでこのフォントを使う必要なし、だと思います。料金プランにもよるけど本蘭明朝使ったほうがいいでしょう。ファイルフォーマット的にも。
ただ、特太はあんまり見ないタイプの柔らかさがあって、どこかで使える気がしてます。リュウミンやヒラギノだとキツい表現になるし、丸明だと柔らかすぎる、という場合なんかどうでしょう。